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資格・キャリア2026年度試験対応

行政書士と社労士の難易度はどっちが上?試験・仕事・取得順を比較

行政書士と社労士は、どちらも法律を扱う国家資格ですが、難しさの形が違います。行政書士は受験資格がなく、3時間で択一・多肢選択・記述を解き、三つの合格基準を満たします。社労士は受験資格があり、選択式80分と択一式210分の二部構成で、総得点だけでなく各科目の基準があります。仕事も、行政書士は許認可・権利義務書類等、社労士は労働社会保険手続・労務管理等が中心です。合格率だけでなく、試験構造と使いたい仕事から選びます。

公開日
2026年8月2日
更新日
2026年8月2日
読了目安
25
法令基準日
2026年4月1日
行政書士と社会保険労務士を受験資格、試験形式、合格基準、仕事内容で比較するカバー
先に結論

令和7年度合格率は行政書士14.54%、社労士5.5%で、社労士の方が低い結果でした。ただし、行政書士は年齢・学歴等を問わず受験でき、社労士は学歴・実務経験・所定国家試験合格のいずれかの受験資格が必要で、受験者集団も試験科目も異なります。社労士は選択式・択一式の総得点と科目別基準、行政書士は法令等・基礎知識・総得点の三基準と40字記述が難所です。したがって一律にどちらが上とは決めず、労働・社会保険を仕事にするなら社労士、許認可・行政手続・契約等を扱うなら行政書士を優先します。

この記事でわかること

迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます

  • 令和7年度合格率は行政書士14.54%、社労士5.5%だが、母集団と判定方式が違う
  • 行政書士は受験資格なし、社労士は学歴・実務・所定国家試験合格のいずれかが必要
  • 行政書士は3時間・記述あり・三基準、社労士は計290分・各形式の総得点と科目別基準
  • 取得順は難易度の評判ではなく、一年以内に使う仕事と受験資格から決める

01結論:合格率では社労士が低いが、難易度は試験構造と現在地で変わる

令和7年度の公式結果では、行政書士試験が受験者50,163人・合格者7,292人・合格率14.54%、第57回社会保険労務士試験が受験者43,421人・合格者2,376人・合格率5.5%でした。同じ年度の割合だけを比べれば社労士が9.04ポイント低い結果です。

しかし、合格率は個人の合格可能性をそのまま示しません。行政書士は年齢、学歴、国籍等に関係なく受験できる一方社労士は学歴、実務経験、厚生労働大臣が認めた国家試験合格のいずれかを満たし、証明書を提出します。受験者の入口が違うため、5.5%と14.54%を同じ母集団の難易度指数として扱えません。

試験の難しさも異なります。行政書士は行政法と民法、40字程度の記述、基礎知識の足切り、三基準の同時達成が難所です。社労士は労働・社会保険の広い法令、選択式と択一式、各科目基準、毎年度の法改正が難所です。自分の仕事経験、法学経験、暗記の保持、文章答案、長時間処理のどこに強みがあるかで負荷が変わります。

02どちらを選ぶかは、顧客・提出先・一日の工程を先に比べる

資格選びで最初に聞くのは、どちらが簡単かではなく、誰のどの手続を支えたいかです。行政書士は、個人・事業者の事実を聞き、許認可、届出、契約、事実証明等の書類へ整理し、官公署手続へつなげます。社労士は、企業と労働者を対象に、労働・社会保険法令に基づく申請、帳簿書類、相談・指導、労務管理等を扱います。

次に、毎月繰り返す業務と案件単位の業務のどちらに関心があるかを見ます。社労士は入退社、社会保険、労働保険、給与計算周辺、就業規則、労務相談など継続接点が生まれやすい一方、行政書士は許可の新規・更新、法人や在留、相続・契約など案件ごとの工程が多様です。実際の契約形態は事務所・分野で異なります。

最後に、現在の仕事で一年以内に使えるかを確認します。人事・総務・労務で法令手続を担当するなら社労士知識が直結しやすく、建設・運送・飲食・外国人雇用など許認可に近いなら行政書士知識が直結しやすいでしょう。資格取得後の登録・実務経験要件・働き方まで含めて選びます。

行政書士と社労士を仕事、受験資格、試験形式、合格基準の四軸で比較する図
図解合格率だけでなく、受験できる条件、科目別基準、合格後に扱う手続まで同じ表で比べます。拡大して見る ↗
行政書士と社労士を選ぶ四つの質問
質問行政書士寄り社労士寄り
扱いたい手続許認可・行政届出・権利義務書類労働社会保険の申請・届出
関心のある相談事業許可、在留、契約、相続等採用、労務管理、社会保障等
現在の仕事許認可業種、法務、行政対応人事、総務、労務、給与周辺
試験形式択一・多肢・40字記述選択式・択一式と科目別基準

03行政書士は受験資格なし、社労士は三系統のいずれかが必要

2026年度行政書士試験は、年齢、学歴、国籍等に関係なく誰でも受験できます。初めて法律を学ぶ人でも申込み可能です。この入口の広さは挑戦しやすさですが、受験者集団に法学経験や準備期間の幅があることも意味します。

社労士試験の受験資格は、学歴、実務経験、厚生労働大臣が認めた国家試験合格の三系統で、そのいずれか一つを満たす必要があります。大学・短大等の卒業、所定単位、労働社会保険諸法令関係の実務、認められた国家試験など複数類型があり、受験申込み時に証明書を提出します。

行政書士試験の合格は、社労士試験の受験資格の国家試験合格に該当するルートとして受験案内の一覧で確認できます。ただし、行政書士試験を受けるために社労士資格は不要です。自分が社労士の別の受験資格をすでに満たすなら、行政書士を先に受ける必要はありません。申込前に最新の受験資格コードと証明書を公式サイトで確認します。

受験資格の違い
項目行政書士社労士
受験資格年齢・学歴・国籍等を問わない学歴・実務経験・所定国家試験合格のいずれか
証明書通常は受験資格証明不要受験資格証明書を提出
行政書士合格の扱い行政書士となる資格ルート受験資格となる国家試験合格類型を確認
実務経験受験前には不要受験資格の一類型。登録要件にも別途関係

04行政書士は180分、社労士は選択式80分と択一式210分に分かれる

2026年度行政書士試験は11月8日13時から16時までの180分で、60題300点です。法令等46題、基礎知識14題で、5肢択一、多肢選択、40字程度の記述式を同じ試験時間内で解きます。記述式3問60点の時間を自分で確保します。

58回社労士試験は2026年8月23日です。選択式は10時30分から11時50分までの80分、択一式は13時20分から16時50分までの210分で、昼を挟みます。選択式8問40点と択一式70問70点、合計110点ですが、二形式を別々の時間で処理します。

総試験時間は社労士が290分で、行政書士の180分より110分長い一方、行政書士には自由記述があります。長時間集中が苦手なら社労士、短時間で文章を書くのが苦手なら行政書士が単純に不利とは限りません。公式問題を一部時間付きで解き、疲労、読み速度、答案作成を別々に測ります。

2026年度の試験形式比較
項目行政書士社労士
試験日11月8日8月23日
時間180分選択式80分+択一式210分
問題・配点60題300点選択式8問40点+択一式70問70点
形式5肢択一・多肢選択・40字記述語群からの選択式・5肢択一式
法令基準日2026年4月1日2026年4月10日
受験手数料10,400円15,000円、払込手数料別

05令和7年度合格率は行政書士14.54%、社労士5.5%

令和7年度行政書士試験は、申込者63,845人、受験者50,163人、合格者7,292人、合格率14.54%でした。合格者平均得点は197点です。行政書士は三つの基準を満たす絶対評価が原則で、問題難易度に応じ補正的措置があり得ます。

57回社労士試験は、申込者53,618人、受験者43,421人、合格者2,376人、合格率5.5%でした。科目免除者は受験者819人、合格者89人です。社労士の合格基準は、選択式・択一式それぞれの総得点と科目ごとに定められ、年度の難易度に応じた考え方に基づき決定されます。

行政書士の合格率が高いから学習量が少ない、社労士の合格率が低いから全員に難しいとは言えません。行政書士受験者に受験資格がない一方、社労士受験者には入口要件があります。合格率は試験全体の結果として使い、自分については公式問題の初回得点と確保時間で判断します。

令和7年度試験結果
項目行政書士社労士
申込者63,845人53,618人
受験者50,163人43,421人
合格者7,292人2,376人
合格率14.54%5.5%
判定構造法令等・基礎知識・総得点選択式・択一式の総得点と科目別

06行政書士は行政法・民法、社労士は労働法・社会保険法が中核

行政書士は、憲法、行政法、民法、商法・会社法、基礎法学と基礎知識を学びます。行政法112点と民法76点で300点の62.7%を占めるため、行政法・民法が中核です。行政庁の処分・手続・不服申立て、私人間の権利関係を条文と判例から判断します。

社労士は、労働基準法・労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法などを扱います。適用、被保険者、給付、保険料、期限、数字、法改正を横断します。

共通するのは、条文の主体・要件・例外・期間を正確に読む力です。しかし、主要科目の直接の重なりは大きくありません。行政書士の民法・行政法を終えれば社労士の年金・保険法が自動的に解けるわけではなく、社労士の労働法を学んでも行政書士の行政法112点を代替できません。法学習の方法は移せても、知識は別に積み上げます。

主要科目と知識の引継ぎ
領域行政書士社労士引き継げるもの
中核行政法112点・民法76点労働法・社会保険法条文の主体・要件・例外の読み方
文章答案40字記述3問自由記述なし要件を短く整理する力
数字・期限行政法・民法・基礎知識等各保険法・年金法で多数対比表と反復方法
一般常識基礎知識14題労働・社会保険一般常識日常的に一次資料を確認する習慣
法改正年度4月1日施行法令2026年度は4月10日施行法令施行日を基準に教材を分ける

07社労士は科目ごとの基準が多く、行政書士は基礎知識と記述を含む三基準

行政書士の通常基準は、法令等244点中122点以上基礎知識56点中24点以上、全体300点中180点以上です。基礎知識が24点未満なら、法令等と総得点が高くても合格しません。記述60点は法令等と総得点へ影響し、自己採点で確定しにくい部分です。

社労士は、選択式総得点、択一式総得点に加え、それぞれの科目ごとに基準点があります。いずれかが基準に達しなければ不合格です。具体的基準点は合格発表日に公表され、年度の平均点等を踏まえ補正される場合があります。特定科目だけ大きく落とせない構造です。

この差は学習計画へ直結します。行政書士は最大配点の行政法・民法を優先しつつ基礎知識の足切りを防ぎ、記述の時間を残します。社労士は得意科目で総点を稼いでも、苦手科目が基準未満にならないよう全科目を維持します。どちらも得意科目だけで押し切る計画は危険です。

合格基準による学習上の違い
確認行政書士社労士
総得点300点中180点以上選択式・択一式それぞれに総得点基準
科目基準法令等122点・基礎知識24点各形式の各科目にも基準
記述60点あり自由記述なし
年度補正問題難易度で補正的措置の可能性基準の考え方により年度ごと決定
学習方針行政法・民法を厚くし足切り防止全科目を基準以上へ維持

08難易度を上げる要因は、行政書士の記述と社労士の科目横断で異なる

行政書士の難所は、行政法・民法の広い判例と条文を5肢で判定し、同じ知識を40字程度の記述へ変換することです。多肢選択もあり、180分の中で形式を切り替えます。基礎知識は一般知識だけでなく、行政書士法等、情報通信・個人情報保護、文章理解を含み、24点の基準があります。

社労士の難所は、複数の労働・社会保険法令で似た給付、対象者、期間、率、手続を区別し、全科目を基準以上へ維持することです。選択式は一つの空欄の語句判断が科目点へ響き、択一式は210分の長時間処理です。法改正と年度の数字を更新し続ける必要があります

法律初学者でも、文章構成が得意なら行政書士記述に対応しやすい一方、暗記した数字の反復が得意なら社労士の学習方法に適応しやすい可能性があります。ただし印象で決めず、双方の公式問題を各20問程度、時間を測って解きます。正答率、知らない科目数、疲労、復習時間を記録します。

09学習時間の公的平均はないため、初回得点と週時間から自分の差を測る

行政書士試験研究センターと社会保険労務士試験オフィシャルサイトは、合格に必要な個人の学習時間を公表していません。講座や受験者調査の時間は、法学経験、受験回数、教材、対象者が異なります。資格比較で示される一つの時間を公式値のように使わないでください。

自分の学習量は、公式問題を解き、出題範囲のうち未学習割合、基本問題の正答率、一問の復習時間から見積もります。行政書士は行政法・民法・記述・基礎知識、社労士は労働法群・社会保険法群・一般常識・選択式という単位へ分けます。全体を一つの時間で管理すると、科目基準を見落とします。

働きながらなら、平日と休日を合わせた週の実時間を4週間測ります。仮に週10時間確保できる人と週20時間確保できる人では、同じ総量までの月数が倍違います。時間目標は公的統計ではない学習上の試算と明記し、月ごとの得点変化で更新します。

自分の難易度を測る四つの数値
数値測り方行政書士で見る点社労士で見る点
初回正答率公式問題を時間付きで解く行政法・民法・基礎知識労働・保険・年金の各群
未学習割合出題科目表に印を付ける記述・多肢も含める選択式・択一式双方
週の実時間4週間の開始・終了を記録11月から逆算8月から逆算
復習再発率1週間後に類題で確認判例・条文の混同数字・対象者・期限の混同

10行政書士は許認可・書類、社労士は労働社会保険・労務管理が中心

行政書士法は、他人の依頼を受け、官公署へ提出する書類、権利義務・事実証明に関する書類等を作成する業務を定めます。建設業、運送、飲食、在留、法人、相続・契約など分野は広く、手続ごとの個別法と審査基準を読みます。2026年施行改正後の独占業務と他士業境界も確認します。

社会保険労務士法2条は、労働社会保険諸法令に基づく申請書等の作成、提出手続の代理、労働社会保険に関する帳簿書類作成、事業の労務管理その他の労働・社会保険に関する相談・指導等を定めます。特定社会保険労務士には、法定範囲の紛争解決手続代理業務があります。

同じ事業者を支援しても、境界は融合しません。建設会社の建設業許可は行政書士、従業員の社会保険・労働保険手続は社労士、会社登記は司法書士、税務は税理士というように工程を分けます。ダブルライセンスでも、どの資格の責任で受任するかを記録します。

仕事の中心と境界
業務場面行政書士社労士
官公署手続許認可・届出等の書類作成・提出代理労働社会保険諸法令の申請書等・提出代行等
企業内規程権利義務・事実証明書類の範囲を確認就業規則等の労務関係帳簿書類
相談1条の3書類作成等に関する相談労務管理・労働社会保険の相談・指導
紛争手続特定行政書士の法定不服申立て範囲特定社労士の法定紛争解決手続範囲
共通顧客許認可・契約・行政対応雇用・保険・労務管理

11合格後は、行政書士も社労士も名簿登録が必要だが条件が違う

行政書士試験合格者が行政書士として業務を行うには、都道府県行政書士会を通じ、日本行政書士会連合会の行政書士名簿へ登録します。事務所、欠格事由、必要書類、入会手続等を所属予定会で確認します。試験合格だけで行政書士を名乗り有償受任できるわけではありません

社労士試験合格者は、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した経験を持つか、厚生労働大臣指定講習を修了した後、全国社会保険労務士会連合会の名簿へ登録します。受験資格として使った経験と、登録に必要な実務経験を同じと決めず、登録案内で確認します。

登録費用と会費は所属会・登録区分等で変わり、試験実施機関が全国一律の総額を示しているわけではありません。取得順を決めるときは、受験料だけでなく、登録要件、講習、所属会費、事務所、実務研修、保険、システム等を調べます。資格を使わない期間は、登録時期を別に判断できます。

合格後の主な違い
確認行政書士社労士
名簿日行連の行政書士名簿全国社労士会連合会の社労士名簿
窓口事務所所在地の都道府県行政書士会所属予定の都道府県社労士会等
実務経験・講習試験合格者の登録に一律2年要件なし2年以上の所定実務または指定講習
業務開始登録・入会と事務所体制登録区分・所属会・業務体制

12勤務先での使い方は、資格手当より実際の職務と登録形態を見る

行政書士は行政書士事務所・行政書士法人での補助・勤務、独立、許認可業種の企業での知識活用などがあります。ただし一般企業の従業員が行政書士資格を持つだけで、勤務先が外部顧客から行政書士業務を受任できるわけではありません。資格表示と受任主体を分けます。

社労士は社労士事務所・法人、企業の人事・労務・総務、社会保険・給与周辺、コンサルティングなどで知識を使います。勤務社労士や開業社労士等の登録区分・会則を確認します。企業内で自社労務を担当することと、外部顧客の独占業務を受任することを混同しません。

求人票で『資格歓迎』を見たら、業務内容、登録費用負担、資格者としての署名・提出、顧客対応、補助業務、給与条件を確認します。資格手当の有無だけで投資回収を計算せず、今の職務がどの専門性へ変わるかを見ます。公的な資格別平均年収から個人の収入を保証することはできません。

13ダブルライセンスは企業支援をつなげるが、独占業務は資格ごとに管理する

行政書士と社労士を両方持つと、事業開始時の許認可と、雇用後の労働社会保険・労務管理を一人が理解できる場面があります。建設、運送、介護、外国人雇用など、許認可と人事労務が接続する業種では、顧客の工程全体を見通しやすくなります。

ただし、二資格を持てばすべての企業法務を扱えるわけではありません。登記、税務、訴訟・法律事件等は別の資格領域です。行政書士として受けた情報と社労士として受けた情報、委任契約、報酬、帳簿、職印・表示、保険、会則上の義務を適切に管理します。

ダブルライセンスを目的に二つの試験へ同時着手する前に、二つ目を使う具体的案件を三つ書きます。書けなければ、まず一つの資格で実務・転職・学習成果を作る方が効率的です。資格数は顧客価値ではなく、境界を越えず案件を完了するための手段です。

ダブルライセンスが接続しやすい工程
事業場面行政書士の例社労士の例別途確認
事業開始営業許可・法人関係書類新規適用・労働保険等設立登記・税務
人を雇う在留・許認可への影響雇用契約、保険、就業規則等入管法・労働法の個別判断
許可更新役員・営業所・人員要件資格者・従業員の労務管理各制度の基準日
紛争・不服特定行政書士の法定範囲特定社労士の法定範囲弁護士領域

14行政書士を先にする人は、許認可・民法・受験資格なしを活かす

行政書士を先にするのは、許認可や行政手続の仕事へ進みたい人、建設・運送・飲食・在留・相続等に具体的な関心がある人、社労士の受験資格をまだ満たしておらず行政書士合格を資格ルートに使う人です。受験資格がなく、学習を始めた年に申込みできます。

学習では、行政法112点、民法76点、基礎知識56点を中心に、40字記述を早くから始めます。社労士へ移るときに直接使える科目は限定的ですが、条文の主体・期間・例外を一問一答で反復する方法は引き継げます。行政書士合格後も社労士受験資格証明を申込み時に確認します。

行政書士を先に取るだけで社労士の労働・社会保険科目が短縮されるわけではありません。二年計画なら、行政書士の直前期に社労士科目を並行しすぎず、一つ目の合格を優先します。合格後すぐ登録するかは、行政書士業務を実際に行う時期から別に判断します。

15社労士を先にする人は、人事労務経験と8月試験の計画を活かす

社労士を先にするのは、人事・総務・給与・社会保険実務を担当し受験資格をすでに満たす人、労働者と企業の継続的な労務支援を仕事にしたい人です。現在の業務が試験科目と結び付くなら、学んだ法令を日常で確認できます。

社労士は2026年8月23日、行政書士は11月8日なので、試験日の順では社労士が先です。しかし社労士後の約11週間だけで、行政書士の行政法・民法・記述を新規に完成させるのは負荷があります。両方受けるなら行政書士固有科目を春から少量でも続けます。

社労士合格後も、行政書士試験の受験科目免除が生じるとは限りません。公式の行政書士受験案内には年齢・学歴等による受験制限はありませんが、試験自体は全科目を受けます。社労士の法律学習経験を活かしつつ、行政法・民法を別の出題形式で学び直します。

16同じ年に受けるなら、日程差より二つの科目別基準を先に見積もる

2026年度は社労士8月23日、行政書士11月8日で、同じ年に受験できますただし、申込みは社労士が4月13日から5月31日、行政書士は別日程で行われ、受験資格証明も異なります。申込み忘れを防ぐため、学習計画より先に公式日程をカレンダーへ入れます。

同年受験が向くのは、一方の主要科目をすでに完成している人、週の学習時間が十分で、春から双方の固有科目を維持できる人です。法律初学者が共通知識を期待して同時に始めると、社労士の全科目基準と行政書士の行政法・民法・記述が競合します。

判断には、4月時点と6月時点で双方の公式問題を解きます。一方が目標から大きく離れるなら、その年の主試験を一つに絞り、もう一方は基礎学習へ位置付けます。受験料を払ったことを理由に学習を半分ずつ続けるより、一つの合格を作り、翌年へ方法を引き継ぐ方が再現しやすい場合があります。

2026年同年受験の節目
時期社労士行政書士判断
4月申込開始、全科目初回測定行政法・民法・基礎知識の初回測定主試験を決める
5月31日申込締切固有科目を維持受験資格証明を完了
8月23日本試験行政法・民法を止めない翌週から行政書士へ比重移動
11月8日結果・次年度判断本試験二資格の登録時期を別に検討

17今日やること:公式問題20問と仕事三場面で取得順を決める

まず行政書士と社労士の公式サイトから出題科目・受験資格・試験時間を一枚に写します。次に双方の公式問題を20問程度、時間付きで解き、正答率、未学習科目、一問の復習時間、疲労を記録します。合格率の比較より、自分の現在地が見えます。

次に、資格取得後一年以内に担当したい仕事を三つ書きます。許認可、契約、在留、相続等なら行政書士、社会保険、労働保険、就業規則、労務相談等なら社労士へ寄ります。『法律資格が欲しい』だけなら、現在の仕事で使う具体場面まで掘り下げます。

行政書士を選ぶなら、行政法・民法の○×問題を10問解き、独学5ステップと試験日から週計画を作ります。社労士を選ぶなら、受験資格証明書を先に確認し、公式受験案内の科目・基準日・申込期限から逆算します。二つ目は、一つ目の学習方法と実務接点を作ってから始めます。

よくある質問

行政書士と社労士はどちらが難しいですか?

令和7年度合格率は行政書士14.54%、社労士5.5%で社労士が低い結果でした。ただし社労士には受験資格があり、試験科目と母集団が違います。行政書士は記述と三基準、社労士は二形式の総点と各科目基準が難所です。公式問題の初回得点と仕事経験から個人の難易度を判断してください。

行政書士合格者は社労士試験を受けられますか?

社労士試験は、学歴・実務経験・厚生労働大臣が認めた国家試験合格のいずれかを受験資格とし、行政書士試験合格も国家試験合格の類型として公式の受験資格一覧で確認できます。申込み時は、当年度の受験資格コードと必要な合格証明書類を必ず確認してください

行政書士と社労士はどちらを先に取るべきですか?

許認可・行政手続・契約等を扱いたい、または社労士の受験資格を行政書士合格で得たいなら行政書士を先にします。人事・労務・社会保険実務にいて受験資格を満たし、その仕事を続けたいなら社労士を先にします。難易度の評判ではなく一年以内に使う仕事で決めます。

行政書士と社労士の試験科目は重なりますか?

条文の主体・要件・例外・期間を読む方法は共通しますが、主要科目の直接の重なりは大きくありません。行政書士は行政法・民法、社労士は労働法・社会保険法が中核です。一方の合格知識だけで他方を解けると考えず、固有科目を別に学びます。

行政書士と社労士は同じ年に受験できますか?

受験可能です。2026年度は社労士が8月23日、行政書士が11月8日です。ただし約11週間で行政書士の行政法・民法・記述を新規完成する計画は負荷があります。同年受験なら春から双方の固有科目を学び、途中の公式問題得点で一方を主試験に決めます。

行政書士と社労士のダブルライセンスは役立ちますか?

許認可と人事労務が接続する事業者支援では、行政書士の許認可・書類業務と社労士の労働社会保険・労務管理をつなげられます。ただし独占業務、委任契約、帳簿、表示、責任は資格ごとに管理し、登記・税務・法律事件等は別資格者と連携します。

確認した公的情報

この記事の参照元

法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。