基礎知識
文章理解(空欄補充・並べ替え・内容合致)
法令知識と違って暗記が効かない代わりに、手順を固定すれば3問とも安定して取れる分野です。譲歩構文の「たしかに」の部分を筆者の主張と取り違える、常識的に正しい選択肢を選んでしまうという二つが最大の失点原因です。
要点 8件・確認問題 8問
内容合致問題の判定
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。誤りの選択肢の典型は五類型ある。本文にない情報の付加、「すべて」「必ず」「〜のみ」といった限定の付け外し、因果関係の逆転、主体の入替え、本文が可能性として述べたことを断定に変えるものである。選択肢の各語句が本文のどこに対応するかを指で押さえて確認し、対応箇所が見つからない語句が一つでもあれば、その選択肢は誤りを疑う。
覚え方付加・限定・因果逆転・主体入替え・断定化の五類型
01重要暗記項目
内容合致問題の判定
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。誤りの選択肢の典型は五類型ある。本文にない情報の付加、「すべて」「必ず」「〜のみ」といった限定の付け外し、因果関係の逆転、主体の入替え、本文が可能性として述べたことを断定に変えるものである。選択肢の各語句が本文のどこに対応するかを指で押さえて確認し、対応箇所が見つからない語句が一つでもあれば、その選択肢は誤りを疑う。
ひっかけ注意自分の常識に照らして正しく見える選択肢を選ぶ誤りが多い。判断の基準は本文に書かれているかどうかである。
空欄補充の手順
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。手順は三段階である。第一に空欄の前後の文の関係(順接・逆接・言い換え・例示)を確定する。第二にその関係から空欄に入る内容の方向(肯定か否定か、抽象か具体か)を決める。第三に選択肢を当てはめ、空欄の前と後がともに自然に読めるかを確認する。文中の対応表現や繰り返し使われるキーワードも有力な手がかりとなる。空欄が複数ある場合は、確信の持てるものから埋めて選択肢を絞る。
ひっかけ注意空欄の直前だけを見て選ぶ誤りが多い。空欄の後ろとも自然につながるかを必ず確認する。
文の並べ替えの手がかり
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。並べ替えでは、第一に指示語や接続詞を含む文を先頭候補から外す。第二に同じ語句が繰り返される箇所や「Aは〜。そのAは〜」という連鎖をつないで小さな塊を作る。第三に助詞「は」による主題提示や「まず」「第一に」といった標識を手がかりに塊の順序を決める。全体を並べ終えたら、必ず通して読み、指示語がすべて前の内容を指しているかを確認する。
ひっかけ注意選択肢の並び順に引きずられて検証を省く誤りが多い。最後に通読して指示語の対応を確認する。
逆接の接続詞と主張の位置
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。論説文では「しかし」「だが」「ところが」「にもかかわらず」といった逆接の接続詞の後に筆者の主張が置かれることが多い。読む際は逆接に印を付けて前後の対立関係を可視化すると論の骨格が見えやすい。逆接の直後に加えて、文末の「のである」「にほかならない」「べきである」といった強い断定表現も主張の所在を示す手がかりとなる。設問の選択肢はこの主張部分と照合する。
ひっかけ注意逆接の前にある譲歩部分を筆者の主張と取り違える誤りが多い。対立関係のどちら側かを必ず確認する。
言い換えの接続詞
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。「つまり」「すなわち」「要するに」「言い換えれば」といった言い換えの接続詞の直後には、直前の内容を凝縮した表現が現れるため、そこが本文の要旨を短くつかむ手がかりになる。空欄補充問題で空欄の直前にこれらの語がある場合、空欄には直前の内容と同じ趣旨の表現が入ると判断できる。逆に、言い換えの後で内容が変わっている選択肢は誤りである可能性が高い。
ひっかけ注意言い換えの後に新しい情報が加わると考える誤りが狙われる。原則として直前の内容の凝縮である。
指示語の指す範囲
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。指示語が指すのは単語とは限らず、句・文・段落全体に及ぶこともある。まず直前を探し、見当たらないときは直後の内容を指す後方照応の可能性を検討する。指示語を実際の内容に置き換えて読み直し、文意が通るかどうかで正誤を確かめる。並べ替え問題では、指示語を含む文は指示対象となる文より後ろに置かれるという制約が有力な手がかりとなる。
ひっかけ注意指示語が直前の一語だけを指すと決めつける誤りが多い。段落全体を指すこともある。
具体例と一般論の関係
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。論説文は多くの場合「主張→具体例→主張の確認」という構造をとり、「たとえば」「具体的には」の後に具体例が置かれる。時間が限られる場合、具体例の細部は読み飛ばし、その前後の抽象度の高い文を拾うことで要旨をつかめる。ただし選択肢が具体例の内容を正確に述べているかを問う設問では、当該部分に戻って照合する必要がある。読み飛ばしと精読を設問に応じて切り替える。
ひっかけ注意具体例そのものを筆者の主張と取り違える誤りが狙われる。主張は具体例の前後の抽象的な文にある。
対比構造の読み取り
以下は編集部が過去問の傾向から整理した読解の技法であり、法令の規定ではない。対比表現には「AではなくB」「AよりむしろB」「Aに対してB」などがあり、いずれも筆者が支持するのは後半のBである。論説文では、二項対立の軸(近代と前近代、西洋と東洋、個人と共同体など)を一つ見つけると、どちらの側に筆者が立つかが定まり、全体の主張を短時間で把握できる。本文の各段落がどちらの項を論じているかを余白に記号で書き込むと整理しやすい。
ひっかけ注意対比の前半Aを筆者の立場と取り違える誤りが狙われる。支持されるのは後半のBである。
02正誤を分ける確認順
- 1空欄補充では、空欄前後の文の関係(順接・逆接・言い換え・例示)を先に確定し、入るべき内容の方向を本文側で決めてから選択肢を見る
- 2並べ替えでは、指示語や接続詞を含む文を先頭候補から外し、確実につながる二文を固定してから矛盾する選択肢を消す
- 3内容合致では、選択肢の各語句が本文のどこに対応するかを確認し、本文にない情報の付加・限定の付け外し・因果の逆転を疑う
03覚える数値
- 基礎知識の文章理解 3問
- 基礎知識の基準点 14問中6問以上
04本試験の引っかけ
- 譲歩構文「たしかにA。しかしB。」のAを筆者の主張として選ぶ誤り。Aは筆者が最終的に採らない立場である
- 常識的に正しい内容だからと選ぶ誤り。問われているのは一般的な正しさではなく本文との対応である
- 具体例だけを読んで選択肢と照合する誤り。本文が具体例から引き出している一般的な結論とずれる
06一次情報
- 根拠
- 行政書士法
- 基準日
- 2026年4月1日
- 解説
- 編集部による書き下ろし。過去問本文は転載していません。
問題演習
文章理解(空欄補充・並べ替え・内容合致)の○×一問一答
1/8問解答 0・正解 0
基礎知識重要度 S頻出度 17/24(編集部の目安)
内容合致問題の判定
本文の内容と合致するものを選ぶ問題では、本文に書かれていない事柄を付け加えた選択肢や、本文が付している限定を外して一般的な命題に言い換えた選択肢は、いずれも誤りとなる。
全620問から科目・重要度で解く
行政法240問、民法180問を中心に6科目を収録。